[レイアウト制作]ダンボールでニンジン畑を作ろう!

こんにちわ、工作大好き部員Iです。“Nゲージのレイアウトに畑”といえば「ダンボール」を利用した作り方が昔から有名です。そこで、部員Iが改めてダンボールを使った畑の作り方を解説します!

まずダンボールがなぜ使われるのか?ですが、これは畑の畝(うね)を表現するのに最適な大きさと形だからなのです。※畝は畑のなかで直線的に土を盛り上げている、あれです。 ジオ◯レなどにある「畑マット」はお手軽に畑が表現できる反面、平面なため模型としてはちょっと面白くありません。なにより部員Iはなんでも「自作」したくなる性分なため、買ってきただけではちょっと物足りないのです。

畑シリーズ第2弾「キャベツ畑を“手軽に”自作しよう!」はこちらです。

実際の畑を見てみる

畑に一直線に作られている小山が「畝(うね)」です。写真は銚子電鉄 犬吠駅ホームの目の前の光景です。(1月撮影)

畑に一直線に作られている小山が「畝(うね)」です。写真は銚子電鉄 犬吠駅ホームの目の前の光景です。(2016年1月撮影、まだ作物が小さいですね)

写真の様に、実際の畑は作物の下に畝と呼ばれる山が(作物にもよりますが)あります。1/150のNゲージサイズですのでダンボールでは若干オーバースケールですが、山の形になっていることが重要なのですっ!

材料

早速作ってみよう!

早速ダンボールを割いてダンボールの波を使おうと思ったのですが、自宅に良い大きさのものがありませんでした。片隅に何年か前にクリスマスプレゼントをラッピングしたあまりのダンボールが出たので、これをハサミで畑の形に切り抜いて、木工用ボンドで貼り付ければ畑の完成です!なお、こうした「ダンボールの波板」はダイソーなどの100均でも売っていますよ!

ダンボールでできた真っ赤な畑。こちらはレイアウトの角です。

ダンボールでできた真っ赤な畑。こちらはレイアウトの角です。

真っ赤な畑その2。これぞニンジン畑!なんて事はありません。

真っ赤な畑その2。これぞニンジン畑!なんて事はありません。

このままでは畑には程遠いのでシーナリパウダーを撒きますが、ダンボールにそのまま木工用ボンド水溶液を塗ってしまうとダンボールが水分を吸ってへにゃへにゃになってしまいます。また、パウダーが巻ききれなかったときに下地の赤が見えてしまってはとても残念ですので、この両方を解決できる秘策、「タミヤアクリルの XF-72 陸上自衛隊 茶色」を塗装します。タミヤアクリルカラーのつや消し(XF)はとってもマットになり、この自衛隊 茶色は土っぽくも樹木っぽくも利用可能なスグレモノです。水性塗料なので大面積作業でも溶剤の匂いがそこまで気にならない‥です(換気は重要です!)。もちろん、タミヤカラーは乾燥すれば耐水ですからその後の作業も安心です。

タミヤXF-72 陸上自衛隊 茶色はとてもすぐれものです。直接ビンから塗っているように見えますが、実際には塗料皿に使う分だけ分けています。瓶の中の塗料を汚してはもったいないからです。

タミヤXF-72 陸上自衛隊 茶色はとてもすぐれものです。直接ビンから塗っているように見えますが、実際には塗料皿に使う分だけ分けています。瓶の中の塗料を汚してはもったいないからです。

木工用ボンド水溶液は、原液部分も残しておけば、垂れてしまいやすいところにも塗りやすくなって便利ですよ!

木工用ボンド水溶液は、原液部分も残しておけば、垂れてしまいやすいところにも塗りやすくなって便利ですよ!使うパウダーは木工用ボンド水溶液と原液を使い分けて、また大きめの筆と、小さめの筆を使い分けてちょいちょいっと水溶液を塗ってゆくと、のっぺりとした仕上がりにならず素敵な雰囲気に。

畑本体が完成!

使ったシーナリパウダーは、畑部分を「TOMIX 8114 カラーパウダー ブラウンミックス」、地面との境界にある雑草部分が「KATO 24-312 ターフ 若草色」で、このふたつをそれぞれのメインとして、その他余ってるパウダーを混ぜてランダム感を出しています。撒く時は「茶こし」で振りましょう、指でパラパラ落とすと、繊維が潰れてしまい残念な結果になることが多いです…。一晩程度おいて完全に乾燥したら、レイアウト本体を逆さにしたり、ブロア(風をかけるやつ)や掃除機で、あまったパウダーを落としておきましょう!

一応の完成をみた、ダンボール製の畑です。このあと、細部が気になって雑草を増やしたりしています。

一応の完成をみた、ダンボール製の畑です。このあと、細部が気になって雑草を増やしたりしています。

自作した畑に、ニンジンを植える!

自作した畑に「人参」を植えてゆきます。人参は碓氷峠レイアウト(絶賛制作中)で余ったKATO 24-320 フォーリッジクラスター 緑色をピンセットで1mm〜2mm程度にむしり、団子状にまるめたものをひたすら木工用ボンドではってゆきます。

木工用ボンドの原液を筆でちょいちょいっと塗り、丸めたターフをピンセットで置いてゆきます。人参を一本づつ植えている気持ちをもって植えると、単なる「列」にならず、リアルに見えるのです。

木工用ボンドの原液を筆でちょいちょいっと塗り、丸めたターフをピンセットで置いてゆきます。先ほどの写真よりも雑草が増えています。テーマは“春”なので、もう少し雑草が多いかなぁとターフを使って増やした結果です。

丸めたターフをピンセットで置いてゆきます。人参を一本づつ植えている気持ちをもって”植える”と、単なる「列」にならず、リアルに見えます。なお、乾燥すれば白く見える木工用ボンドは透明になり見えなくなりますが、あんまり盛大にはみ出すと、なぞの物体が畑に散乱してしまうので注意!

自作したニンジン畑、完成です!

あっという間に人参畑が完成です!いかがですか?どこからどうみても人参です!(なお人参は、意外とフサフサしています。)なによりも、こうして自分で作った畑はなんだかとても愛らしいものです。

銚子電鉄デハ1001のBトレインと記念撮影。一本づつ植えたニンジンが情景を引き立てます!

銚子電鉄デハ1001のBトレインと記念撮影。一本づつ植えたニンジンが情景を引き立てます!

ニンジン畑を植えから見てみます。既に別な作業をおこなっているため、いろいろとゴミが…。

ニンジン畑を植えから見てみます。既に別な作業をおこなっているため、いろいろとゴミが…。

自作ニンジン畑の横をデキ3が走ります。なんとなくメルヘンです。あれ?右手に何処かで見たネコさんがいらっしゃいますね…。

自作ニンジン畑の横をデキ3が走ります。なんとなくメルヘンです。あれ?右手に何処かで見たネコさんがいらっしゃいますね…。こちらも作業中のため、ホコリが(汗

他の作物を植えても良いですし、一部だけ植えずに“収穫中”を表現しても面白いと思います。畑を作る時のポイントは「なんの畑を作っているか」を心のなかで繰り返しつつ、本物の写真を見ながら作ると良いと思います。「畑=緑のパウダーやスポンジ」ではなく、あくまで「ニンジン畑をつくってるんだ!」と自分に言い聞かせるのです!(笑)

工作の際は怪我や換気にくれぐれも気をつけて楽しく作業しましょうね!

それでは!


カテゴリ:[レイアウト/ジオラマ ]
著者:鉄道模型部 編集部
  

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