小田急の特急ロマンスカーといえば流線型のスタイルが印象的で、「初代」のロマンスカーと聞けば多くの人は3000形のSE車を思い浮かべるはずです。しかし、実は戦後間もない1949年に製造された3扉ロングシートの1900形と同時期に登場した2扉セミクロスシートの1910形こそが小田急初の「特急ロマンスカー」なのです。特に1910形は箱根の温泉地に向かう温泉特急として人気を集め、日東紅茶が提供する「走る喫茶室」というサービスも大きな話題を呼んだといいます。まさにロマンスカーの原点と言えますね。
この1910形(のちに2000形に改番)は事業者限定の鉄道コレクションとして製品化されており、「小田急グッズショップTRAINS」で販売されています。別途動力や走行パーツを購入すればNゲージ車両として走らせることも可能です。
3両編成のロマンスカー、今では考えられないほどのどかな光景ですね。それでも戦後の荒廃した社会を大きく勇気づけたのではないでしょうか。それでは、また。
小田急電鉄オリジナル 鉄道コレクション1910形(2000)形3両セット |
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著者:鉄道模型部 編集部