天賞堂のプラスティック製1/80ディスプレイモデルシリーズ「T-Evolution」に、第2弾「クモル145形+クル144形」が登場、2020年10月28日に発売される。今回はこのクモル145形+クル144形と、天賞堂T-Evolutionについて紹介しよう。
天賞堂T-Evolutionとは?
まず天賞堂のT-Evolution(ティー・エボリューション)についておさらいしよう。T-Evolutionは、1/80で精密に作られたプラスティック製モデルで、第1弾として「クモヤ145形」が発売中だ。ディスプレイモデルながら低価格かつ細かなディティールが自慢のシリーズで、天賞堂が創業140周年および同社の鉄道模型部門が70周年を迎えることを記念して登場した。分解も簡単で、別売りの走行化パーツに交換することで、16番ゲージとして走行を楽しむこともできる、天賞堂にとって全く新しいシリーズだ。
第2弾はクモル145形+クル144形
今回発表されたのはT-Evolutionの第2弾「クモル145形+クル144形」2両セットだ。この配給電車は老朽化した配給電車の置き換えを狙って登場した車両で、ATSに加えATCも設置された車両である。大きな特徴として車体には大きな荷台があり、車両基地と車両工場の間を車輪、モーターといった部品機材を輸送するために利用される。廃車が進んでいるが、現在でもJR西日本で活躍中だ。
発売されるのは全部で3タイプ
今回発売されるのは、「国鉄タイプ」と「国鉄タイプ ユニット窓枠無塗装」、そして現在でもJR西日本で活躍する吹田総合車両所京都支所配置のクモル145-1015+クル144-15をモデルにした「JR西日本」の3つだ。各タイプで異なる荷台の差異や、クモル145形の荷台に存在する主電動機の点検蓋もしっかりと再現されている。なお、「国鉄タイプ」の2種には車号、配置区、保安装置標記のインレタ付属し、「JR西日本」では標記類印刷済みとなっている。価格はいずれも7,800円(税別)だ。
オプションパーツで16番ゲージとして走行も可能
T-Evolutionのオプションとして、「コアレスパワートラック 26P(Φ10.5 プレート車輪)」と「T-Evolution 用走行化パーツキット(Φ10.5 プレート車輪)」、そして「PS16 形パンタグラフ2 個セット(T-Evolution 対応)」が用意されている。これらのパーツに交換することで、16番ゲージとして走行を楽しむことが出来るのもT-Evolutionの大きな魅力のひとつなのだ。なお、当サイトでは何度も申し上げているが、この模型は1/80、軌間16.5mmであるためHOでもHOゲージでもない。よく混同されるがHOのスケールは規格上1/87であるからだ。
T-Evolution第2弾クモル145形+クル144形概要
■製品:3タイプ、各7,800 円(税別)
クモル145 形+クル144 形 国鉄タイプ
クモル145 形+クル144 形 国鉄タイプ ユニット窓枠無塗装
クモル145 形+クル144 形 JR 西日本
■発売日:2020年10月28日
■サイズ:1/80スケール 16.5mmゲージ(16番ゲージ)
■オプションパーツ
・コアレスパワートラック 26P(Φ10.5 プレート車輪) 2,800 円(税別)
・T-Evolution 用走行化パーツキット(Φ10.5 プレート車輪) 1輌分 1,200 円(税別)
・PS16 形パンタグラフ2 個セット(T-Evolution 対応) 3,200 円(税別)※2020 年12 月発売予定
■公式サイト:天賞堂T-Evolution 特設ページ
天賞堂T-Evolution第3弾は東急電鉄7200系!
2020年末に発売予定とされるT-Evolution第3弾の情報が天賞堂様より届いた。てっきり配給車などの事業用車かと思っていたが、それがなんとT-Evolution初の営業用電車となる「東急電鉄7200系」だという。アルミニウム車体のこの車両がどのように再現されるのか、いまから楽しみでならない。T-Evolutionの今後のラインナップにも注目だ。
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著者:鉄道模型部 編集部