渋谷駅ハチ公前に佇む緑色の車体を見たことがある人は多いかもしれません。それこそがかつて日本の通勤電車のスタイルを一新させた東急電鉄の5000系です。現在田園都市線に走っている5000系は2代目で、こちらは初代となります。
航空機製造ノウハウを生かした車体は丸みを帯び、ライトグリーンの色彩や大きな前面窓と相まって最近の直線的な車体スタイルにはないユーモラスな雰囲気を醸し出しています。鉄道ファンからは「青ガエル」という愛称で親しまれましたが、まさにそんな雰囲気ですね。この車両、Bトレインショーティーだとそのデザインがディフォルメされてさらに強調され、よりかわいくなっています。
東急の路線からは1980年には退いてしまいましたが、なんと現在も熊本電気鉄道で1編成のみ現役で走っています(※追記:2016年2月14日、惜しまれつつ引退しました)。Bトレインでもケロロ軍曹ラッピングバージョンが発売されていました。老朽化のため実は2015年内にも引退という情報もあったのですが、今の所週末にだけ走行しているようです。引退する前に是非見に行きたい取材しに行きたいのですが、熊本に出張する機会に恵まれません…。
なお、渋谷駅前に展示してある初代5000系は車体を短く切り詰めたため、奇しくもBトレインのような状態になっています。完全に廃車するよりは良いのですが、一時代を築いた車両ですのでどこかで大事に保存していただきたいですね。それでは、また。
カテゴリ:[Bトレインショーティー ]
著者:鉄道模型部 編集部