小田急線ではレールや架線の点検用に、TECHNO-INSPECTOR(テクノインスペクター)と呼ばれる検測電車「クヤ31形」が活躍しています。一見すると3000形に見えますが、ドアは小田原側にある運転台よりの一つだけで、後部の窓も埋められています。また車内は検測機器が詰め込まれ、方向幕は「検測」と、見かけるだけでウキウキする、まさに小田急線のドクターイエローなのです。
2013年夏、これはぜひ鉄道模型部「まほろ線」に入線させたい!と、Bトレイン小田急3000形をベースに作成を開始、9月に無事テクノインスペクターが入線できました。それでは早速、改造レポートをお送りします。
・【Bトレイン】小田急テクノインスペクターを自作する!その2はこちら
・【Bトレイン】小田急テクノインスペクターを自作する!その3【完結編】はこちら
用意するものは、
- Bトレ小田急3000系の先頭車両パーツ
- Bトレ小田急9000形(8000形とコンパチのもの)の屋根
- 無線アンテナ(TOMIX JA02 アンテナ私鉄用)
- Nゲージ 11-097 小形車両用台車 通勤電車2
- Nゲージ 11-403 直流下枠交差パンタグラフ PS22 (2個入)
- プラ板、プラ棒、ステッカー台紙…
です。8000形/9000形のBトレインは屋根パーツが多く、余りますのでこれを有効利用します。
まず、側面の加工からすすめます。こうした加工の基本は「プラバンなどで出来る限り埋める」そして「パテで継ぎ目を平坦に」なのですが…。あまりにも久しぶりのため、はじめての気持ちで挑みました。まず、0.5mmプラバンを大体の大きさに合わせてカット、窓とドアに接着します。窓部分とドアの窓部分は、裏からもプラ板を貼っておくと、完成後歪まずにすみます(歪みました)。
乾燥後、できるだけ平坦にしてゆきます。これはパテを使う量を減らすためです!(ヤスリで傷だらけですが、これが後々苦労に変わりました)
耐水ペーパーを使って、平坦に平坦に…を繰返したのが次の写真です。ヤスリで傷をつけすぎ、全体に深く削ってしまったため、ドア部分のプラ板は綺麗に透き通ってます(笑)。なお、ドアと窓を埋めたため、窓パーツの該当する部分も削っておきます。
次にパテを盛って、乾燥後、またひたすら削ります。本来こんな広範囲にパテを盛ってはいけません。できるだけ最小限にすべきです! 上の写真で言えば、埋めたドアと窓のフチだけでいいのです! なお、テクノインスペクターでは乗務員室に扉はなく、窓だけがあります。もちろん扉部分の手すりも無いため、凹みも埋めて削りました。
なお、側面板の裏にある窓パーツと合わせるための突起は削っています。これは最後に窓パーツと接着するためです。その他のパーツはBトレイン純正と同じ方法で固定し、分解できるようにしています。
次回は、屋根の加工と塗装です!
【Bトレイン】小田急テクノインスペクターを自作する!その2はこちら
カテゴリ:[Bトレインショーティー ]
著者:鉄道模型部 編集部