国鉄の蒸気機関車は動輪の数によってC型、D型のように分類されます。この動輪が5つあるものがE型の蒸気機関車で、主に勾配がある線区などで運用されてきました。国鉄のE型蒸気機関車というと、E10形が有名ですが、その前身となるのが今回紹介する4110形蒸気機関車です。国鉄発足前の鉄道院によって開発・製造された国産機関車で、マイクロエースからは前期型の4112号機(型番:A7702)と美唄鉄道に譲渡された後期型の4号機(型番:A7704)がモデル化されていました。
決して有名な機関車ではありませんが、マニアックな製品を得意とする同社らしいラインアップですね。てつもぶ(鉄道模型部)では前期型を所有しておりますが、後期型の形態は煙突やランボードなどがかなり異なりますので、こちらもいずれは手に入れたいものです。
あまり馴染みの少ない蒸気機関車のため、それ以外の蒸気機関車と並べて比較してみました。もっとも蒸気機関車は製造するメーカーや世代によってスケールが若干異なるため正確な比較とはなりません。あくまで参考程度にしてください。
なお、美唄鉄道は1971年に廃線となりましたが、後期型の美唄鉄道2号機は北海道の旧東明駅で静態保存されているとのことです。北海道はなかなか行くことがありませんが、機会があればぜひ見てみたいです。それでは、また。
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著者:鉄道模型部 編集部