【Nゲージ】線路を簡単に塗装してリアルする方法【決定版】

Nゲージや16番などのレールは金属製で輝いています。本物の線路も当然金属(鉄)なのですが、Nゲージの線路とは雰囲気が全く異なります。なぜかといえば「本物の線路は車輪が触れる部分以外は錆びている」からです。

レールの上に車両を置いて撮影してみましたが、レールの横面がすべて輝いていて、なんとなく違和感がありますね。

以前、レールの塗装方法のひとつとして、レール側面にプラモデル用の塗料を筆塗りする方法を紹介しましたが、今回お届けするレールの塗装方法は「溶剤なし!準備なし!手間なし!費用安っ!」と、四拍子揃った決定版とも言える方法です。

Nゲージのレールを手軽に塗装する方法

まず用意するものは「ポスカ(中字)ダークブラウン」。そう、これひとつです!これまで、鉄道模型部ではさまざまな方法を試してまいりました。筆塗りはもちろんマスキングしてのエアブラシや、ペンタイプの塗料など、どれも溶剤の匂いに悩まされたり、準備が大変だったり、塗料のノリが悪かったりと、決定版と言えませんでした。しかし!このポスカなら下地が透けにくいすなわち「隠蔽力」が高く、溶剤も不使用なのです!

用意するのはこのポスカ(中字)ダークブラウンただひとつ!隠蔽力も高く、溶剤も不使用なため安心です。

Nゲージのレールをポスカで塗ってみる

ポスカにはこの中字の他に細字もラインナップされていますが、今回使用する「ポスカ(中字)ダークブラウン」は中字しかありません。実は細字の「ちゃいろ」でも以前試していたものの、色が明るく、サビには見えなかった経緯があります。塗りやすさは「細字」の方が上なのですが、なんとこのダークブラウンは中字しか販売されていないのです…。

しかし、塗り方のコツさえ掴めば、中字でも簡単に塗装できることが判明致しました!

塗り方のコツは「押しながら」「ゆっくり」「一定方向に」です。インクを出しながら少しづつ進めるイメージです。

レールの側面にペン先をあてて塗ってゆきますが、ポスカが新品の場合は一度紙などに押し付け、インクを出してから作業に入ります。レール側面にペンをあてたら、軽くペン先を押し付けながら(=インクを出しながら)動かしてゆきます。この時、レールと枕木の隙間などが塗れないことがありますが、そんなときもペン先を押し付けることで塗料が流れ込んでくれます。

乾燥が速いため、塗り残しがあったときは乾いたことを確認して、塗り重ねます。塗り重ねも同じ方向にポスカを動かすと綺麗になりますよ。

塗装した直後はきらきら輝いていますが、乾燥するとつや消しになり、リアルなサビ表現となります。

塗装後、完全につや消しになったら乾燥したとみてよいでしょう。塗料が溜まっている部分などの完全乾燥は、念の為1時間ほど放置しておきます。ポスカは乾燥すると艶消しになりますから、塗っただけでリアルなサビ表現になるんです!

乾燥後、アルコールやシンナー+綿棒、または濡らした割り箸などを使って、レール表面の塗料を削り取ります。レールとレールをつなぐジョイナーなどは塗装しないか、接点が塗料に埋もれないように工夫することも忘れずに!また、走行用に使うレールの場合、レールの内側上部の角に車輪があたるため、塗料の拭き残しがあると車輪についてしまうことも、そんな時は比較的汚れても良い車両に保線作業と称してたくさん走ってもらい、あとから車輪についた汚れを落としましょう。

ポスカでレールのサビ表現をした結果!

ポスカでレールを塗る作業は280mmの直線レールで15分程度で、なれてくると5分もあれば1本完成します!さて、どんな仕上がりになったでしょうか。

手前がポスカでサビ表現を行ったレール。奥が購入時そのままです。10分程度の作業でこんなにリアルになりますよ!

ポスカでレールの側面を塗装したレールと未加工のレールを並べてみました。10分程度の作業でこのリアル感です!また、作業には準備もいらず、溶剤も基本的には使いませんから、ちょっと時間が空いたときや、就寝前、ドラマやアニメのCM中などにもサクッと塗装できますね!

車両を乗せるとこんな感じです。小田急7000型 特急ロマンスカーLSEも、心なしか喜んでいるように見えます!

同じく、手前がポスカによるサビ表現を行ったレール、奥が購入時のものです。塗装したレールの方が断然リアルですね!

ジオラマで使うレールであれば数本の塗装ですが、レイアウトに使うレールを塗装するとなると、かなりの根気が必要です。でもポスカを使ったこの方法であれば、時間があいているときにササッと塗れるため、たくさんのレール塗装も現実的になったと言えるでしょう。

なお、ポスカは水性ですが、乾燥後は水に濡れた程度では落ちません。すなわち、ポスカで塗装したレールにバラストを撒く場合、木工用ボンド水溶液を使っても問題がないということ。

さぁ、手軽にリアルなレール塗装、はじめてみませんか?


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