ふるさと納税で鉄道模型をもらっちゃおう!in 2018
Bトレイン用ミニレイアウト紹介!(1/3)
Nゲージや16番などのレールは金属製で輝いています。本物の線路も当然金属(鉄)なのですが、Nゲージの線路とは雰囲気が全く異なります。なぜかといえば「本物の線路は車輪が触れる部分以外は錆びている」からです。
以前、レールの塗装方法のひとつとして、レール側面にプラモデル用の塗料を筆塗りする方法を紹介しましたが、今回お届けするレールの塗装方法は「溶剤なし!準備なし!手間なし!費用安っ!」と、四拍子揃った決定版とも言える方法です。
まず用意するものは「ポスカ(中字)ダークブラウン」。そう、これひとつです!これまで、鉄道模型部ではさまざまな方法を試してまいりました。筆塗りはもちろんマスキングしてのエアブラシや、ペンタイプの塗料など、どれも溶剤の匂いに悩まされたり、準備が大変だったり、塗料のノリが悪かったりと、決定版と言えませんでした。しかし!このポスカなら下地が透けにくいすなわち「隠蔽力」が高く、溶剤も不使用なのです!
ポスカにはこの中字の他に細字もラインナップされていますが、今回使用する「ポスカ(中字)ダークブラウン」は中字しかありません。実は細字の「ちゃいろ」でも以前試していたものの、色が明るく、サビには見えなかった経緯があります。塗りやすさは「細字」の方が上なのですが、なんとこのダークブラウンは中字しか販売されていないのです…。
しかし、塗り方のコツさえ掴めば、中字でも簡単に塗装できることが判明致しました!
レールの側面にペン先をあてて塗ってゆきますが、ポスカが新品の場合は一度紙などに押し付け、インクを出してから作業に入ります。レール側面にペンをあてたら、軽くペン先を押し付けながら(=インクを出しながら)動かしてゆきます。この時、レールと枕木の隙間などが塗れないことがありますが、そんなときもペン先を押し付けることで塗料が流れ込んでくれます。
乾燥が速いため、塗り残しがあったときは乾いたことを確認して、塗り重ねます。塗り重ねも同じ方向にポスカを動かすと綺麗になりますよ。
塗装後、完全につや消しになったら乾燥したとみてよいでしょう。塗料が溜まっている部分などの完全乾燥は、念の為1時間ほど放置しておきます。ポスカは乾燥すると艶消しになりますから、塗っただけでリアルなサビ表現になるんです!
乾燥後、アルコールやシンナー+綿棒、または濡らした割り箸などを使って、レール表面の塗料を削り取ります。レールとレールをつなぐジョイナーなどは塗装しないか、接点が塗料に埋もれないように工夫することも忘れずに!また、走行用に使うレールの場合、レールの内側上部の角に車輪があたるため、塗料の拭き残しがあると車輪についてしまうことも、そんな時は比較的汚れても良い車両に保線作業と称してたくさん走ってもらい、あとから車輪についた汚れを落としましょう。
ポスカでレールを塗る作業は280mmの直線レールで15分程度で、なれてくると5分もあれば1本完成します!さて、どんな仕上がりになったでしょうか。
ポスカでレールの側面を塗装したレールと未加工のレールを並べてみました。10分程度の作業でこのリアル感です!また、作業には準備もいらず、溶剤も基本的には使いませんから、ちょっと時間が空いたときや、就寝前、ドラマやアニメのCM中などにもサクッと塗装できますね!
ジオラマで使うレールであれば数本の塗装ですが、レイアウトに使うレールを塗装するとなると、かなりの根気が必要です。でもポスカを使ったこの方法であれば、時間があいているときにササッと塗れるため、たくさんのレール塗装も現実的になったと言えるでしょう。
なお、ポスカは水性ですが、乾燥後は水に濡れた程度では落ちません。すなわち、ポスカで塗装したレールにバラストを撒く場合、木工用ボンド水溶液を使っても問題がないということ。
さぁ、手軽にリアルなレール塗装、はじめてみませんか?