Nゲージジオラマ作成!4/6「バラストを撒いて地面を作ろう」

鉄道模型部ではお手軽Nゲージジオラマ「夏の田んぼとローカル線を作る」を全7回に分けておおくりしております。第4回の今回は「バラストを撒いて地面を作ろう」です。初心者の方はもちろん、夏休みのお子さんと一緒に作成するなど、楽しんでみてくださいね!

いきなりの余談:数時間で完成を目指していたら…バラスト撒いてから「あ!地面作ってない!」となりました。いつもは地面を作ってから、バラスト撒いてます。そちらのほうが綺麗に出来ますよ!

完成した地面とバラストを撒いたレールです。

レールにバラストを撒こう!

前述のとおり、「バラストを巻く前に地面を作ったほうが良い」です。いつもはそうしておりますが、焦ってつい…(笑)

TOMIXの旧製品レールとKATOの「 24-328バラスト茶色(細目) 」の相性がとても良いでのす。レールさえちょこっと塗装していれば、他になにもしないでOKですからお手軽にふさわしいですよね!

TOMIXの旧製品レール(茶色道床)と、KATOのバラスト茶色(細め)の相性はお手軽時に最高です!!

部員Iのバラスト撒きにはいくつかパターン※1があるのですが、今回はお手軽作戦でゆきます。(バラスト撒き特集もお楽しみに!)厚紙などを二つ折りにして、その間にバラストをいれます。線路のまわりに少しづつ撒いてゆきましょう。レールの間ですが今回は茶色道床に茶色バラストですから、少なめに撒いておけばぐっとリアルになりますよ!

※1走行させる場合、本気バラストの場合、バラスト塗装編、などなど…。

二つ折りにした厚紙からバラストを少しづつ撒いてゆきましょう。(撮りながら撒くのは難しいです…)

バラストは筆で形を整えます。この形にもいろいろありますが…今回はあくまで「お手軽!」です。それっぽい感じに整えてゆきます。

枕木の上にあるバラストはなるべく線路の間におとしましょう。(とはいえ本物でも枕木上にあったりします)レール、特に横に乗っかったバラストも極力おとしましょう。左奥が保線前、右手前が保線後、です。

次に霧吹きで水を遠くから吹いておきます。バラストを少し湿らせて、木工用ボンドが染み込みやすくするのです。そして、木工用ボンド1に対して水2(体積でやってます)をよーーーく溶いた木工用ボンド水溶液を作り、界面活性剤(食器用洗剤(中性洗剤))を1滴いれておくと、よりバラストに浸透しやすくなります。それをスポイトでレールの際や地面の境などから染み込ませてゆくのです。

なんどもいいますが…まずは地面を作ってからバラストを撒いたほうが良いです!

撮影の都合、スポイトが高いところにありますが、もっとバラストに近づけて、そっと落としましょう。高いところから落としたり、強めに垂らすと穴があきます!

木工用ボンドは水分が乾燥すればOKなので、早く乾燥させるなら、レースのカーテン越しの日光などにあてておきます。とはいえ、半日程度はほうって置いたほうが良いです。例えば作業時にプラ板などへバラストを置いて木工用ボンド水溶液を垂らしておけば、乾いたか触ってみるのも気軽にできて便利です。

あとは乾燥を待つだけ…ですが、左手前に「木工用ボンド水溶液」であけた大穴が…。乾燥後、バラストを追加して修正します。さくっと勢い良く作業するのも考えものです(笑

パウダーで地面を作ろう!

次に地面を作ります。本来は地面を作ってから、最後にバラストを撒くべきですが…。やってしまいました…。

地面に使うパウダーは今回1種類のみ!お手軽ですね〜!TOMIXのカラーパウダーブラウン(ミックス)です。茶色に緑が混ざっていてなんとなく雑草があるように見えるのですが、そのままだと緑が強すぎます。そこで、細めの茶こしを使ったかんたん地面作成をご紹介します!

使うのは、TOMIXのカラーパウダーブラウンミックスです。茶こしに入れたパウダーを見て分かる通り、結構「緑」が主張しているのです。

地面に木工用ボンドを塗ります。この時、木工用ボンド1に対して水0.5〜1くらいを入れて塗りやすくしています。

地面に木工用ボンドを塗った状態です。地面を先に作っておけば問題ないのですが、バラストを先に撒いたため…面倒です…。バラストに木工用ボンドが染みこんでしまったら、バラストの上に改めてバラストを撒きましょう(´Д⊂グスン

木工用ボンドを塗ったところに茶こしを振ってパウダーを撒いてゆきます。茶こしの目が細かいので、ブラウンミックスに入っている大きく目立つ「緑」は茶こしに残るのです!

なお、パウダーが線路やら田んぼにも降り注ぎますが、乾燥後逆さまにして振ったり、ブロアー(カメラやレンズに空気かけるやつ)を吹けばOK…なのですが、バラストに木工用ボンドが染みこんでいた場合、バラスト上にかかったパウダーも固まります。先にバラストを撒いたことによる失敗です…。

茶こしを振りながらパウダーを撒きます。はみ出ても気にしません!(何度もいいますが、バラストは地面作成のあとにやりましょう…!)

茶こしには粒子の大きなものだけが残ります。特に目立つ緑が残るのです。捨てずに小袋にわけてとっておくと、何かに使えますよ!

レールと田んぼの間など、すべての地面にパウダーを撒いたら完了です!

が!このままでは「土っぽいなにか」な地面…。なんだか「違う」感じです…。

パウダーに塗装してグレードアップ!

パウダーで立体的な茶色になった地面。これを筆で塗装してグレードアップします。まずタミヤ水性カラーの「明灰白色」で、踏切を渡るメインの道路を塗ります。ここは以前砂利が撒いてあったのだけど、最近は土が混ざってきたなぁ‥。を表現します。

明灰白色を紙コップに入れ、それを水で薄めます。塗料1に対して水3くらいでOK!

塗装は「塗る」というより「染み込ませる」感じです。一気に染みこみはしませんが、バラストさんには注意です。バラストの遠くから「どの程度染みこむか」を確認しながらやりましょう。

明灰白色を染み込ませた地面です。乾燥するともう少し白くなります。

撒いたパウダーのブラウンが「濡れている土」に見えますので、もう少し明るくします。ここで使うのがタミヤ水性カラーの木甲板色(船の甲板など)です。明灰白色を塗ってから1時間位したら、同じように作業します。明灰白色を塗った部分にも、「砂利混ざり」「土」「ここは湿った土」などを意識して染み込ませます。

明灰白色と同様に、紙コップで薄めた塗料を作ります。

まずは明灰白色を塗ったところを攻めます。初めは艶がありますが、乾けばつや消しになるのでご心配なく!

まずは線路をまたぐ道路だけを塗りました。「だ、大丈夫か?!」という感じですが、「大丈夫です!」

つぎに、田んぼと線路の間にも道があるという設定ですので(作業中に考えました(笑))そちらにも木甲板色を塗っていきます。塗料が乾いたらタミヤスミ入れ塗料ダークブラウンを使って、地面に表情を描いてゆきます。作業としては「染みこませる」「乾いてくる」「重ねて染み込ませる」を繰り返します。

今回の作業でここまでできました。バラスト撒きに30分、パウダーに30分程度(乾燥時間ふくまず)、地面の塗装に1時間(乾燥時間含む)といったところでしょうか。
木工用ボンド関係は乾燥時間が長くて大変ですね(笑

これで地面の完成です!部員Iの通常作業では「線路引き」→「地面など」→「バラスト撒き」なんですが…間違えました(笑)

次回は「ジオラマを緑化しよう!」です!一気に夏っぽくなります!お楽しみに!

お手軽ジオラマ作成シリーズ

その1「レールを塗装してベースに固定する」

その2「大地と田んぼを作ろう」

その3「さくっと踏切を作ろう」

その4「バラストを撒いて地面を作ろう」

その5「ジオラマを緑化しよう」

その6「完成編:ジオラマの仕上げをしよう」

使ったもの


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