【鉄コレ】国鉄ED14をNゲージ走行可能にする(後編)
前回、新発売の鉄コレ「ED14」のNゲージ動力化に必要なパーツの紹介を行いました。後編では実際に別売りの動力ユニット「TM-ED02」を組み込むまでの手順と完成状態をご紹介します。
鉄コレ「国鉄ED14 1」のノーマル組み立て状態です。手すりと車番プレートは取り付け済みです。
鉄コレ純正の「動力ユニットTM-ED02」に台車プレートを取り付けました。この台車プレートには前後があるので、間違えないようにしましょう。内側に食い込んでいるように見えるのが車端側です。
鉄コレ本体から取り外したカプラーユニットごと動力ユニットTM-ED02に取り付けます。これは車両を接続できないダミーカプラーなので、貨車などを牽引するには動力ユニット付属のアーノルドカプラーのユニットに交換します。その際に別途用意したナックルカプラーなどに交換するのもよいでしょう。
鉄コレ本体から取り外しておいたデッキ部分を動力ユニットTM-ED02に差し込みます。手すりが付いたままとり外す場合は、折らないように気をつけてください。カーブが曲がりにくい場合はデッキのハシゴの最下段をカットすることが商品説明にも書かれていますが、切ってしまうと元に戻りませんので選択は慎重に行ってください。
動力ユニットTM-ED02に箱型車体を取り付けます。この車体のパンタグラフはTOMIXのPS14型「0211」に交換済みです(前編参照)。
鉄コレ国鉄ED14のNゲージ化が完成しました。ノーマル状態と比べて精密感が増しています。何より実際にNゲージの線路を走行できるのがいいですね。
Nゲージ化した鉄コレ国鉄ED14を横から見たところです。スポーク車輪でないところが少々気になりますが、見た目優先の展示モデルか走行優先にするか選べるので、そこまで気にする必要はないかもしれません。
ノーマルの鉄コレED14(左)と、Nゲージ化後のED14(右)の比較です。違いがわかりますでしょうか。
今回は見た目優先でダミーカプラーのままにしていますが、アーノルドカプラー用のカプラーユニットにKATOのナックルカプラーなどを小加工して取り付ければリアルな見た目を維持したまま車両を牽引できます。この新しい鉄コレ動力ユニットは非常に小型ですが、金属で補重されているため走行もスムースです。
さらなる上級者向けには動力ユニットの車輪をスポーク車輪にするといった改造も考えられます。EF58などの動力台車から車輪部分だけを移植すれば可能かと思われますが、動力台車の分解や加工が必要なため特にはお勧めしません。
本記事で鉄コレも手軽に本格的なNスケール車両に改造できることがお分かりいただけたのではないかと思います。課題としては鉄コレ本体に比べて動力ユニットが少々高額なことです。こればかりは如何ともし難いので鉄道模型趣味の人が増えてリーズナブルな価格になってくれることを願うばかりです。ただ、動力ユニットの交換手順を知っておけば、近江鉄道のED14 3に載せ換えられますので鉄コレならではの強みが生きてくると思います。それでは、また。
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