【KATO】クモハ12鶴見線に室内灯を追加してみた

今回は2015年10月に鉄道模型部に入線したKATOクモハ12鶴見線に室内灯を追加します。基本的に製品付属の説明書を読みながら進めていけばよいのですが、クモハ12はモーターを搭載した動力車であるうえに車体が17m級の旧型国電のため少々加工が必要な部分もあります。工具以外に用意するパーツはKATO純正の「LED室内灯クリア(品番:11-211あるいは11-213[電球色])」だけです。また、白色LEDを簡単に電球色に変更する小改造についても解説します。

KATOのクモハ12鶴見線に室内灯を追加したいと思います。

まずは車体と動力部分を分離します。胴受けはあらかじめ取り外しておいたほうがよいでしょう。最初は硬いと思いますが、慌てずに車体内側の左右のツメを広げつつ慎重に外します。

KATOのLED室内灯クリアを用意します。電球色バージョンもありますのでお好みで。室内灯パーツは発光部、集電パーツ、プラスチックの導光板、光を少しオレンジ色に調色するためのフィルタで構成されています。

クモハ12の場合は、LED発光部の支えとなる白いプラスチック部分は取り外します。LED基板のみを利用しますが、その際に金属の足2本は3mmほど金属用のニッパーでカットします。

集電板も加工します。通常は折れ曲がった短い方の部分は「くの字」型で上を向いていますが(写真上)、この折れ曲がった先の部分を精密加工用のペンチなどで平行もしくはやや下向きになるように曲げます(写真下)。

加工した集電板2本を車体に差し込んで取り付けます。

続けてLED発光部分を取り付けます。金属の足が集電板としっかり接触するように取り付けます。

真横から見るとこんな感じです。基板を固定する小さな溝がありますので、そこで高さの位置合わせをします。

次に導光板ですが、そのままでは車体に対して長過ぎるので車体長に合わせて折り目の部分でポキリと折ります。怪我をしないように気をつけてください。

導光板を取り付けたところです。導光板の位置合わせをするための小さなピンがありますので、そこに合わせます。このあたりは純正品ならではの良さですね。

この状態でレールに置いて、軽く電気を流して発光テストをします。接触不良がないかどうかを確認しましょう。

通常はここでボディを戻せば室内灯取り付けは完了です。クモハ12は照明が蛍光灯だったので電球色LEDである必要はありませんが、最近の新型車両と同じ色味と明るさでは少しもの足りないと感じられるかもしれません。なので、ここからは手軽に室内灯を暖かみのある(色温度の低い)光に改造する方法を解説します。気に入らなければ簡単に元に戻せますので、参考にしてください。メーカー推奨の方法ではありませんので改造は自己責任でお願いします。

LED室内灯の導光板に白または黄色のマスキングテープを貼り付けます。オレンジ色のマジックも用意しましょう。

マスキングテープをオレンジ色に塗ります。ちょっと色が濃いかも?というくらいがちょうどよいです。

ボディを戻してみました。色味が白から電球色風になっているはずです。気に入らなければ再度分解して導光板からマスキングテープを剥がすだけです。

もう少し周囲を暗くすると室内灯の雰囲気がわかります。

クモハ12鶴見線に室内灯を追加する手順をご紹介しました。レトロな旧型国電のイメージは出ているのではないでしょうか。ただし、KATO純正の室内灯は光源が片方にあるため車内の明るさが偏りがちです。小さな反射板を追加して偏りを補正したりタムタムが発売するTORM室内灯など他社製のLED室内灯を入れる方法については今後この鉄道模型部でご紹介していきます。部活動を応援していただければ幸いです。それでは、また。

 

Nゲージ 11-214 LED室内灯クリア (電球色) 6両分入
Nゲージ 4964 クモハ12 50 鶴見線

次の記事/前の記事
← 以前の記事
【MODEMO】郷愁の東急世田谷線デハ80形
→ 新しい記事
【鉄道写真】京王れーるランドで保存車両に出会う
関連記事
Read More

【津川洋行】鉄道模型部のアイドル!極小SLコッペルくん

Read More

【グリーンマックス】小田急3000形7次車

カテゴリ一覧
モバイルバージョンを終了