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全国各地に乗客や荷物を運ぶことが鉄道の使命ですが、JRの職員だけが乗れる専用の電車というのもありました。国鉄時代の1977年に登場したクモヤ143形電車もその1つで、現存するのはわずか数両ではありますが首都圏(JR東日本)の事業用車として車両の牽引や入れ替えなどに活躍しています(職員輸送は現在は廃止されています)。車両の識別記号である「クモヤ」の意味については豆知識を参照してください。
さて、事業用車というと青と前面黄色の警戒色が一般的なイメージですが、今回紹介するのは「湘南色」に塗装された国府津所属のクモヤ143の0番台、4号機です。その見た目からクモニ143形から改造された50番台と混同されることがあるのですが両者は別物です(前面窓の形状からして違います)。実車のクモヤ143-4については残念ながら2011年に143-5、143-6とともに廃車されてしまいました。
Bトレインでは事業車用の標準色との2両セットで2007年に横浜管内のKIOSKなど一部で販売されただけの限定品(白箱)で、中古やネットオークションなどでないと入手ができず、ややレアアイテムといえるでしょう。
単機で走ることも多いのでNゲージ走行化する場合は動力ユニットを入れたほうがいいかもしれません。鉄道模型部ではひとまずパンタと台車、カプラーだけ交換しました。なぜかBトレインではスカートが省略されていて、実車の写真などと見比べた際に何となく物足りない気がします。ジャンパー付きのKATOカプラー密連形A黒(品番:11-703)にしてみたところ若干マシになりましたが、やはりスカートが欲しいところ。Bトレ113系のスカートを取り付け部分を少し削ってはめ込んだところなかなかよい感じになりました。
旅客は乗れないクモヤ143ですが、113系や115系、165系などの直流電車と連結して協調運転されることも多かったので、これらの車両の先頭に併結するととても雰囲気が出てきます。143-4の場合はやはり湘南色の車両と合わせたくなりますね。
なかなか目にすることのない事業用車も鉄道模型ならいつでも走行できるので楽しいですね。それでは、また。