Nゲージジオラマ作成!6/6「完成編:ジオラマの仕上げをしよう」
【新製品速報】C11KATOファインスケールが2017年4月に発売!!
Oゲージ、HO、16番、Nゲージ…鉄道模型には様々な大きさがあります。今回はその中でも「超小型」な規格「Zゲージ」の秘密に迫ります。
ZゲージとNゲージを並べるとその大きさはかなり異なり、Zゲージがいかに小さいかがわかるかと思います。Nゲージは基本的に「1/150」の縮尺で作られ、Zゲージは1/220で作られているからです。
ここで一旦「ゲージ」と「スケール」について確認しておきましょう。まず、「ゲージ」とは線路の幅(軌間)のことで、実車も鉄道模型も、レール幅が合わなければ車両が走行できません。「スケール」は縮尺を表していて、鉄道模型では車体はストラクチャー(建物)などの縮尺を指します。
Zゲージは軌間6.5mmのレールを使った縮尺1/220の鉄道模型の規格です。レール幅6.5mmは実車における標準軌(レール幅1,435mm)を1/220した数値6.522727…mmですので、日本で広く使われている狭軌(1,067mm)をモデル化した時に台車が幅広となっています。これはNゲージなどでも同様です。
Zゲージはこれ以上小さな鉄道模型はない、という意味でドイツのメルクリン社が1972年に「ミニクラブ」シリーズを発表した際に提唱しました。その後長らく日本型車両は製品化されませんでしたが、2000年代に入り多くのメーカーが参入する「Zゲージ競争」が始まりました。
参入メーカーは「タカラ(現タカラトミー)」、「アキア(現プラスアップ)」、「天賞堂」、「東京マルイ」、「クラウンモデル」、「プラッツ」、「ロクハン」などでしたが、どれも長続きはせず、2016年現在も開発/販売しているメーカーは「天賞堂」「クラウンモデル」「ロクハン」です。
なおこれら各社の製品はどれも走行に2本のレールに直流電源を流す「直流二線式」ですから、Nゲージのパワーユニットを使用出来る(出力によってはモーターを破損します!)など、互換性があります。
いまでは天賞堂やロクハンからスターターセットが安定して共有されるようになり、日本型車両も随分と増えてきました。
さぁ!Nゲージよりも省スペースで楽しめる「Zゲージ」をいまこそ、はじめてみませんか?