【ポポンデッタ】国鉄ク5000形貨車と世界の車運車を比べてみた

現在は運用されていない貨物車両のジャンルとして自動車輸送専用の「車運車」という車両があります。代表的なものとして国鉄時代のク5000形貨車がありますが、自動車を2段積みで搭載するというユニークな機構から鉄道模型の世界では昔から人気者です。KATOやTOMIXからも発売されていましたが、中古ショップでちょっと変わったトリコロールカラーに塗られたク5000を入手しました。これはKATOのトリコロールとは配色が異なるようです。

このトリコロールモデルはポポンデッタから発売されていましたが、もともとは旧河合商会の製品ということです。少し昔の国鉄貨物の編成に混ぜると、よいアクセントになりそうですね。

ポポンデッタ(旧河合商会)のク5000。トリコロールカラーに塗り分けられています。

ク5000は2両セットで販売されていました。なかなか派手で車両がなくても存在感があります。

いつもだとこれで紹介を終えるのですが、たまたま中古ショップで変わった車運車を見つけたので、こちらも一緒に紹介したいと思います。まずは、ドイツの名門鉄道模型メーカーFleischmann(フライシュマン)の2階建車運車(型番:piccolo 8285)です。外国型は詳しくないのですが、DB(旧西ドイツ国鉄)で利用されていた車運車のようです。自動車が4種類、8台も付属するのでなかなかお得ですね。自動車レーンに車がピッタリ塡まる構造になっているので荷崩れが起こりにくく、模型としてもよい出来です。

Fleischmannの2階建車運車。車両の両端部分に傾斜があるのが特徴的です。

乗っている自動車はドイツ車が多いですね(当たり前)。左からアウディ100、ポルシェ911、フォード・カプリ、フォルクスワーゲン・タイプ4(VW 411)です。

車の裏側に車種が刻印してあるのがドイツっぽい几帳面さを感じさせます(笑)。

外国型の車運車というのはなかなか新鮮ですね。ただ、外国といってもドイツ以外にも車運車はあります。自動車大国アメリカの車運車はどんな感じでしょうか、こちらはArnoldo(アーノルト)から米国市場向けにカートレーラートレインとして発売されていました(型番:0409T)。ちなみにArnoldoはドイツの老舗鉄道模型メーカーで、業界標準のアーノルドカプラーの開発元としても知られています。

では、アメリカの車運車はこんな感じです!

Arnoldoは米国では「ラピード」(Rapido)というブランド名で展開されていました。3段積みの車運車迫力あります。

まさかの3段積み(笑)。建築限界が厳しくないアメリカならではといった車両です。

付属するアメ車の造形はかなり「ユルい」です。でもそれが味になっていて気にはならないのが不思議です。

国鉄ク5000と並べてみました。その大きさの違いに驚きです。

日、欧、米それぞれの車運車を比べてみました。鉄道車両にもお国柄というのが現れるようで、なかなか興味深いです。ちなみに現在では一部の車種はコンテナ積みにしてコキで輸送するという方法もあるようです。それでは、また。

Nゲージ KP-290C ク5000 スタンダード塗装 2両セット

 


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