【MICROACE】動輪5軸の4110形蒸気機関車(前期型)

国鉄の蒸気機関車は動輪の数によってC型、D型のように分類されます。この動輪が5つあるものがE型の蒸気機関車で、主に勾配がある線区などで運用されてきました。国鉄のE型蒸気機関車というと、E10形が有名ですが、その前身となるのが今回紹介する4110形蒸気機関車です。国鉄発足前の鉄道院によって開発・製造された国産機関車で、マイクロエースからは前期型の4112号機(型番:A7702)と美唄鉄道に譲渡された後期型の4号機(型番:A7704)がモデル化されていました。

決して有名な機関車ではありませんが、マニアックな製品を得意とする同社らしいラインアップですね。てつもぶ(鉄道模型部)では前期型を所有しておりますが、後期型の形態は煙突やランボードなどがかなり異なりますので、こちらもいずれは手に入れたいものです。

鉄道院の蒸気機関車4110形です。2軸貨車のワムが1両付属します。

従輪がなく動輪5軸だけとなっているのがよくわかります。第3動輪はフランジがありませんので、意外にも小回りが利きます。

タンク機関車なので後方視界がよさそうです。こちら側を前位として運用したこともあるのではないでしょうか。

あまり馴染みの少ない蒸気機関車のため、それ以外の蒸気機関車と並べて比較してみました。もっとも蒸気機関車は製造するメーカーや世代によってスケールが若干異なるため正確な比較とはなりません。あくまで参考程度にしてください。

4110とC12の比較です(写真上)、同じタンク型の小型機ですが、そのデザインが大きく異なることがわかります。4110とテンダー機のC58の比較です(写真下)、4110がかなりコンパクトなことがわかるでしょう。

 

なお、美唄鉄道は1971年に廃線となりましたが、後期型の美唄鉄道2号機は北海道の旧東明駅で静態保存されているとのことです。北海道はなかなか行くことがありませんが、機会があればぜひ見てみたいです。それでは、また。

三菱鉱業大夕張鉄道 (RM LIBRARY(47))

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