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【TOMIX】流麗なボディの国鉄C57形蒸気機関車
2015年12月14日、埼玉県さいたま市大宮にある鉄道博物館でヒストリーゾーン中央の転車台(ターンテーブル)上の車両を電気機関車の「EF55 1」から蒸気機関車の「C57 135」に入れ替える作業が公開で実施されました。今回はその模様を写真と動画でお届けします。
入れ替え作業は開館直後に1階を閉鎖した状態で開始され、EF55の移動から始まりました。しかし、動輪が転車台とレールのわずかな段差を超えたところで動かなくなるアクシデントが発生、注油やレールの清掃などを行っていったん転車台側に戻したのちに再度フォークリフト2台で前後からプッシュプルで移動させました。
流線型のデザインが印象的なEF55は鉄道ファンから「ムーミン」の愛称で知られ、今年の4月に同博物館に展示されました。ユーモラスな雰囲気とは裏腹に1936年製造の戦中派で、運転席には米軍戦闘機の機銃掃射の弾痕が残っています。
空になった転車台を半回転させたのち、引き続きC57 135号機を転車台に移動させる作業に移りました。移動の際にシリンダーの空気の音が鳴る様子が下の動画に収録されています。。
無事に入れ替え作業が終わると、2階から見学していた数百人の来場者から拍手が上がりました。一連の作業の様子を博物館の副館長が実況するなどイベントとして楽しめるものとなりました。
入れ替え作業完了ののちに、C57にはさよなら運転時のプレートのレプリカが取り付けられました。実は12月14日は、1975年のC57さよなら運転からちょうど40年目の記念日だったわけです。なかなか心憎い演出です。
鉄道博物館の心意気が感じられる素敵なイベントでした。みなさんも大宮に行かれる際には立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。それでは、また。