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秋葉原の鉄道模型店で一目惚れして購入した中古の電気機関車、マイクロエース製の「国鉄ED17-19(品番:A2901)」を紹介します。2002年発売の製品のため入手はやや難しいのですが、中古ショップやネットオークションをチェックしているとたまに見かけます。
ED17の実車は1923年から1925年にかけて英国から輸入された電気機関車のグループで、製造はイングリッシュ・エレクトリック社によるものです。前部デッキもないのになぜ「デッカー」と呼ぶのかと思ったら、同社のディック・カー工場で作られたのが由来なんですね。また、側面の通風器のゴツゴツした形状から英語でワニを意味する「クロコダイル」という愛称もあります。ちなみに、写真の19号機の通風器は3段ですが、マイクロエースから4段通風器の2号機(品番:A2902)も発売されていました。
1928年に貨物用はED50・ED51・ED52となり、その後1931年に中央線八王子~甲府間の電化開業に合わせて勾配区間用に改造されたのがED17(いずれも甲府機関区所属)となります。その後、一部は戦災により喪失しますが、モデルとなった19号機は1971年に廃車になるまで活躍したとのこと。激動の時代を生き抜いたんですね。
模型としてみると多少古臭さを感じさせますが、ミニカーブレールでも難なく曲がる高い走行性能はさすがマイクロエースといったところです。模型部では新しくレールを敷設した際などにこのED17が露払いとして試験走行しています。
旧型電気機関車もなかなか奥の深い世界ですね。まだまだ保有車両は少ないのですが、鉄道模型部では少しずつ増備していきたいと思います。それでは、また。