【KATO】「高原のポニー」C56 小海線に感服

2013年7月にKATO(関水金属)より発売されたテンダー式の小型蒸気機関車「C56」のスケールモデルです。鉄道模型初心者であった筆者がNゲージの蒸気機関車にハマってしまうきっかけになった罪深い(?)モデルです。それまで小型蒸機では不可能と思われていた1/150のファインスケールを超小型のブラシレスモーターで実現した文句なしに素晴らしい逸品だと思います。

昭和40年代の中込機関区所属のC56をモデルとしており、ナンバープレートは144・149・150・159号機から選択できます。小海線を走る「高原のポニー」の愛称でも知られていたとのことですが、あいにく実車を見たことはありません。ですが、同型のC56 44号機が静岡県の大井川鐵道で動態保存されて走行しています(ただし、2015年夏にはなぜか、きかんしゃジェームズ号と入れ替わっているようです・笑)。

素晴らしいプロポーションのC56です。走行もスムースでR180程度の小型レイアウトであれば問題なく曲がれます。

貨車や客車の短めの編成が似合います。牽引しているのは同時期に小海線で走っていた2軸の通風貨車ツム1000です。

現地取材の一環として大井川鐵道のC56に乗ってきました。これは2014年の夏に撮影した写真です。

後方視界をよくするためにテンダーの左右が切り欠いてあるのが特徴的です。

ちなみに、このC56 44号機は戦時中にタイに供出され、あの泰緬鉄道を走行していたという数奇な運命を辿った昭和史の生き証人です。1979年にタイから日本に引き揚げることになった、たった「1台」だけの出征機関車で、現在は観光客や子どもたちに親しまれる存在になっています。こうした1台ごとに秘められたサイドストーリーも鉄道趣味の魅力ですね。

鉄道模型部では購入した模型を楽しむことはもちろんですが、動態/静態保存されている車両があれば予算と時間の許す限り現地取材を試みたいと思います。今後とも支援のほどよろしくお願いします。では、また。

Nゲージ 2020-1 C56 小海線

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